新しい流れをくむ板チョコのパッケージデザイン例

板チョコのパッケージデザインについて

ショコラティエの手による芸術的なチョコレートは見るだけでも楽しいものです。また、チョコレートそのものが楽しめる板チョコを通(つう)は好むとも言われています。2000年代に入ってから、ビーントゥバー(bean-to-bar)という手法がチョコレート作りの新潮流となりました。これは、カカオ豆(ビーン)の仕入れ・加工から最終的なチョコレート(バー)までをひとつの製造所が一貫して管理するというものです。1箇所のカカオ豆を使って、その風味を活かせるという利点があります。ちなみに英語で板チョコは「チョコレートバー(chocolate bar)」と言います。

 

チョコレートのブロックパターンをパッケージに反映させたデザイン例

マレーシアの農園からカカオ豆を直接仕入れて、ロンドンで手作りしている「ボウカカオ(Beau Ccao)」のパッケージです。チョコレート自体のブロックパターンが独特の形をしていて、それを電子機器のプリント基盤のような模様に反映させています。また、どことなくエスニックなテイストもあるので、カカオ豆の仕入れ先であるマレーシアを意識したものかもしれません。

 

ホワイトスペースを活かしてスペックを目立たせたパッケージデザイン例

広くとったホワイトスペースに、ロゴマークと文字を控えめに整然とレイアウトしています。大きめの赤い文字で入れられたカカオの含有率が目を引きます。30%、50%、70%といった大まかな違いではなく、1の位まで表記してあります。3種ともハイカカオで、含有率の違いがそれほど大きくありません。つまり、とてもデリケートで緻密な調合をしているということがわかります。まさに「ハイスペック」なチョコレートと言えるわけで、このパーセンテージにこそ商品のコンセプトが表れているのです。10数パーセントの違いで味がどう変わるのか、3種類いっぺんに買ってくらべて見たくなります。各パッケージデザインには製造番号のようなものが赤い文字で斜めに小さく入れられています。手作り感とプレミアム感の演出に貢献しています。

 

高級チョコレートのオーガニックテイストのパッケージデザイン例

オーガニックテイストのチョコのパッケージデザイン

英国の「グレートテイストアワード(Great Taste Award)」受賞歴もあるスロバキアのチョコレート製造所のオーガニックチョコレートです。カカオ豆のイラストの上には大きく「Bean-To-Bar(ビーントゥバー)」とあります。カカオ含有率を中央に金の箔押しして、パッケージの右半分を、78%のダークBioはダークブラウン、46%のミルクBioはライトブルーに色分けしています。高級感とオーガニックテイストが同居したパッケージデザインです。

 

コーヒーの自家焙煎やクラフトビールなどのように、小規模ながらクオリティにこだわった商品を丁寧につくるという流れがチョコレートにも起こっています。日本でも「ビーントゥバー」はこれからますます注目されていくでしょう。メーカーの商品とも、ショコラティエの作品とも違うコンセプトのチョコレートには、新たな視点でのパッケージデザインが求められます。


「デザインインスピレーション」のコーナーでは、世界中のパッケージデザインやラベルデザインをピックアップして紹介しています。荒削りでも着眼点やアイデアが面白いものはピックアップしています。

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