白黒のみのシンプルパッケージ&ラベルデザイン -#011

デザインインスピレーション11

色数を抑えたデザインはコンセプトを明確にし、直接的に色のメッセージを伝えてくれます。白と黒という無彩色で、かつ最もコントラストの大きい二色組み合わせは、余計な情報を廃し情報を際立たせます。反面、色による感情表現に頼れないため、文字やイラストで内容を整理して伝える比重が大きくなります。色数が少ない分、印刷コストを抑えられるという利点もあるテクニックですが、レイアウトの腕が試される制限とも言えます。白と黒のみで構成されたパッケージ・ラベルデザインをまとめてみました。

 

硬質な中にわずかな丸みを持たせたタイポグラフィックデザイン

タイポグラフィックデザイン

文字と少しのデザイン要素のみでまとめられた男性用のケア用品。マットな質感のブラックに白の文字が際立ちます。文字の角をわずかに丸めることで硬派な色使いの中でも柔らかい印象に仕上げられている点に注目です。級数・ウエイトの異なる書体をバランスよく組み合わせた、タイポグラフィの良さを感じさせるパッケージデザインですね。

 

白と黒の切り替えが視覚的面白さを呼ぶラベルデザイン

視覚的面白さを呼ぶラベルデザイン

デザインの要素は、カタチとして認識される「図」と背景として認識される「地」になるものがあります。それぞれ図あるいは地として認識されやすい形状・色・比率があり、通常グラフィックでは「図」のモチーフを目立たせるよう制作します。このボトルラベルでは、向かい合った人物にも壺にも見えるルビンの壺の図などで有名な図地反転と呼ばれる現象をうまく利用することで錯視的な効果を生み出しています。破れたようなラベルの形状も図地反転を起こさせやすくするギミックとして作用しています。

 

シリーズアイテムをまとめ上げる統一感を持たせたラベルデザイン

Pulp & Pixelさん(@pulpandpixel)がシェアした投稿

中身が異なるソースを一つのシリーズとしてまとめ上げたラベルデザイン。中身が色とりどりなアイテムを白と黒という無彩色がそれぞれの色味を引き立てつつ全体の統一感を持たせることに成功しています。白と黒が色と色の間を取り持つセパレートカラーとして機能していることがポイントです。一本でも美しく、全体を俯瞰しても整然とした、シリーズアイテムのお手本のようなデザインですね。

白と黒のみで構成されたラベルには、その色のイメージから感情の起伏の無い、冷たい印象が伝わりがち。コンセプトに合わせてあえて無機質な印象を表現するほか、商品自体の色味を活かしてデザインするなど、白と黒という無彩色の長所を生かした意匠が求められます。予算が少ない場合でも採用しやすいテクニックなので、ポイントを押さえて必要な時に使いたいですね。

 


「デザインインスピレーション」のコーナーでは、世界中のパッケージデザインやラベルデザインをピックアップして紹介しています。荒削りでも着眼点やアイデアが面白いものはピックアップしています。

ラベル・パッケージデザインの依頼・制作料金について
ラベル・パッケージデザインの作成・提案事例へ



  1. TOP
  2. ブログ・コラム
  3. デザインインスピレーション
  4. 白黒のみのシンプルパッケージ&ラベルデザイン -#011