異素材のギャップが美しいパッケージデザイン制作例 -#022

異素材のギャップが美しいパッケージ

素材の質感と見た目は多くの情報を持ちます。滑らかなのか、暖かいのか、金属光沢があるのか、透明なのか。同じ絵柄でも紙の種類を変えるだけで全く異なる印象になることもあります。紙以外の素材も含め、金属・ガラス・樹脂など選択肢は膨大です。コンセプトに沿ってイメージに沿う素材を選ぶことはデザイナーの仕事の中でも楽しく、また神経を使うところでしょう。ここでは異素材を組み合わせたことで意外性を感じさせる美しいパッケージデザインをご紹介します。

 

木のぬくもりとガラスの透明感が清廉さを感じさせるパッケージ

スタイリッシュなボトル&パッケージデザイン

木目のぬくもりを感じる円筒形の外箱を開けると、出てくるのは透明なガラスのボトル。円筒の箱は若木を切り出したようで、手吹きガラスを思わせるガラスの歪みは今解け始めた氷のようです。林の間を流れる雪解け水のような清廉さを感じさせてくれます。二つの異素材を組み合わせることで異なる質感のギャップを活かした複合的で鮮烈なメッセージを伝えてくれています。

 

人工の美を感じさせるスタイリッシュなボトル&パッケージデザイン

スタイリッシュなボトル&パッケージデザイン

近未来を思わせる幾何学的な形状が特徴的なブランデーのボトルと外箱。すらりとしたフォルムのガラス容器は飲み口の形状からまだ液体を入れる容器であることを示唆していますが、従来の「飲み物」ひいては「食品」であることを連想させるようなシズル感やアナログな風合いは一切排除され、洗練された人工の美を感じさせてくれます。まして外箱は金属光沢が美しい円筒形で、言われなければ飲料が入っているとさえ思わないでしょう。メタリックな外箱とクリアなガラス容器の質感の違いと違いに人工物であることを感じさせる共通項から導かれる、未来的な雰囲気が面白いパッケージデザインです。

 

異なる容器をブランドとしてまとめ上げる素材の組み合わせ

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ホテルのアメニティグッズは、シャンプーや石鹸などを一つのブランドデザインとしてまとめ上げた作例。中性的なデザインで、幅広い年代・性別のお客様に好まれそうです。木、ガラス、金属(あるいは金属風の樹脂製品かもしれません)とそれぞれの容器に合う異なる素材を使用していますが、マットな質感と角を丸めた雰囲気は統一感を持たせています。全く見分けがつかないようでは判別するのにその都度字を読まなければなりませんが、このアイディアではそれぞれの容器に何が入っているのかを使用者に見分けやすくしつつ、全体の雰囲気をまとめるデザインになっている点もポイントです。

パッケージデザインの異素材の組み合わせは、コスト面で言うと単一素材の場合よりも割高になることもあるでしょう。一方、素材の組み合わせは無限大で、オリジナリティを出すのに一役買ってくれそうです。触感、艶の有無、透明性や温度など、二つ以上の要素を組み合わせることでより複雑な印象を持たせたり、あるいはよりダイレクトなイメージを作り出すことも可能でしょう。様々な素材の加工方法について学ぶことがそのヒントになるはずです。

 


「デザインインスピレーション」のコーナーでは、世界中のパッケージデザインやラベルデザインをピックアップして紹介しています。荒削りでも着眼点やアイデアが面白いものはピックアップしています。

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