手書き文字がアクセントになっているパッケージデザイン -#023

手書きの文字はレタリングされた文字に比べ温かみが感じられます。その文字を書いた誰か人間の手を感じるからでしょうか。勢いだったり、親しみやすさだったり、声が聞こえてくるような生き生きとした印象を与えてくれます。達筆であれば良いというわけでも無いようで、子供が書いたような文字や殴り書きのような文字が採用されている場合も。書いた時の状況や書いた人、文字から連想されるバックグラウンドがデザインに追加の情報を与えてくれています。

 

カルテのようなドキュメントに添えられた手書き文字

化粧水のボトルデザインです。カルテのようにいくつかの項目がリスト化されています。使われている文字は礼儀正しいセリフ体で、安心感を感じさせてくれるきちんと感があります。その中で目を引くのが手書きで書かれた商品名です。女性らしい柔らかい雰囲気を持った手書き文字は緊張感を解き、親しみを感じさせてくれます。ピンクと水色のソフトな色合いも美しいですね。「安心感」「親しみ」を両立させたパッケージデザインです。

 

朗々とした声で美味しさを歌う手書き文字のパッケージ

手書き文字のパッケージデザイン

オイスタークラッカーのパッケージです。素朴な手書きの文字が全面に施され、お店のおじさんが「美味しいよ!食べてって!」と呼びかけてくれているような身近さを感じます。紙はクラフト紙のようです。これも気安く買える雰囲気を作る一因となっているでしょう。一方で身近な雰囲気を出そうとすると廉価で粗雑な雰囲気を感じさせてしまうケースもあります。このパッケージデザインでは、側面をネガの配色にし、丈夫にストライプのアクセントを入れたことで粗野に偏らず「商品として手をかけ仕上げた」印象もさりげなく感じさせています。

 

飲みながら書いたような文字にユーモアを感じるパッケージデザイン

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クラフトビール缶のデザインです。地域で愛されるビールとのことで、このブランドからIPA・スタウトなど多くの種類のビールを生産しています。飲んだ人が上機嫌になって書いたかのような手書き文字がユニークです。ただ殴り書きをしたのではなく、飾り文字のように末尾をくるんと丸めて見たり、あえてリズミカルに配置したりと全体的に楽しさを伝えてくれるパッケージ。軽い味わいでリフレッシュできるというこのビールの個性を伝えてくれています。

手書きの文字はレタリングの文字のような整然とした雰囲気はありませんが、書き手の個性や書いた状況を想像させることでより感情に訴える表現が可能です。達筆でなくとも、雰囲気を伝える素朴な良さがあります。そうしたバックグラウンドの情報は「洗練した」「ミニマルな」パッケージデザインとは相性が悪いでしょう。コンセプトに合わせて手書き文字も使うフォントのリストに加えておきたいですね。

 


「デザインインスピレーション」のコーナーでは、世界中のパッケージデザインやラベルデザインをピックアップして紹介しています。荒削りでも着眼点やアイデアが面白いものはピックアップしています。

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