形状とグラフィックの合わせ技が効いたパッケージ制作例 -#051

形状とグラフィックの合わせ技が効いたパッケージ

パッケージデザインの見た目には大きく捉えて二つのデザインが関係しています。一つは箱やボトルなどそのパッケージ自体の持つ形。これはカードタイプ以外の商品では立体になることが多いでしょう。もう一つは印刷(あるいは刻印や出力・貼付)されるグラフィックのデザイン。イラストや文字などグラフィックデザインと重なる部分が多い領域です。外形と内容、互いを補強し魅力を高め合うようなパッケージデザインを集めてみました。

 

鳥かごの中の世界観にうっとりする缶のデザイン

形状とグラフィックの合わせ技が効いたパッケージ

円筒形の缶。側面に描かれたストライプ、その向こうに描かれたゼンマイ仕掛けの鳥はあたかも鳥かごの中に閉じ込められたかのよう。見る人を謎めいた世界観に引き込みます。鳥かごの周囲に誂えられた細やかな細工は高級感を感じさせてくれます。円筒という形を何かに見立てる仕組みというだけでもユニークなアイディアですが、鳥かごという本来であれば中がすけて見えるものを印刷と形だけで表現した発想力に脱帽です。

 

絞りあげたボトルの包みを魚に見立てたパッケージデザイン

ボトルを包む紙はワイン本体からするとおまけにすぎないのかもしれません。しかしこのラッピングには贈られる人も思わず笑顔にしてしまう力がありそうです。ボトルを包む外装を魚に見立て、ダイナミックに魚の意匠をプリントしています。ボトルの中身それぞれの個性を示すように、様々な見た目の魚を採用している点も注目です。ボトルネックをつかんだとき、まるで大きな魚一尾を手にしたかのような、ユーモアたっぷりの仕掛けに楽しさを感じられるでしょう。

 

テトラパック火山のパッケージデザイン

テトラパック型の箱に描かれたのはマグマ吹き出す火山のイラスト。吹き出す噴煙に見立てられたティッシュがワンポイントになっています。ティッシュペーパーというありふれた日用品に「いつもとは違う」「非日常感」を感じさせてくれるデザインが加わりました。箱自体の形のユニークさ、その形を活かしたグラフィックの遊びは使う人に単純な笑いを届けてくれそうです。

 

グラフィックデザインを専門にしている人が、パッケージデザインを頼まれたとき、慣れた平面のデザインに比べ、立体の形のデザインには注意が行き届きにくいものです。一方で、消費者は外形とそこにあしらわれたグラフィック以外にも様々な情報から購買を検討します。その手触りや重さ、硬さや弾力など、見た目や形以外のアプローチも重要なヒントになるかもしれません。より良い購買体験のためにデザインの力でできることは、様々なところに眠っていそうです。


「デザインインスピレーション」のコーナーでは、世界中のパッケージデザインやラベルデザインをピックアップして紹介しています。荒削りでも着眼点やアイデアが面白いものはピックアップしています。

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