パッとアイディアが灯る電球のパッケージデザイン -#057
日用品ながら買い替えの頻度が低い電球は、パッケージの分かりやすさが即・利便性に繋がります。自宅で使っているのが60Wなのか40Wなのか、LEDなら何WW相当なのか、口金はどのタイプだったかなど、普段毎日使っていても把握していない項目がいくつもあって、売り場で迷うことも多いのでは。それでいて各メーカー似たようなパッケージが多いため、混乱に拍車がかかってしまうのです。ここではユニークなアイディアでわかりやすく楽しく電球を包むパッケージ制作例をご紹介します。
つながるパッケージデザインが目を引きつける
赤・黄色・緑・青とビビッドなカラーと、シンプルな造形の電球のイラストが目を引くパッケージデザイン。コーナーにまたがるように電球のイラストを配置することで隣の箱とイラストがつながるような工夫は電球のパッケージではよく見かけるのでそれだけでは珍しいものではありません。色が際立つシンプルなレイアウトで白抜きされた電球のボール部分と、黒のオーバープリントで描かれた口金部分がよりレトロな風合いを醸し出しています。
スイーツのようなテイストで仕上げたパッケージ制作例
スパイラルタイプの電球のパッケージデザイン。スリットから飛び出したスパイラル部分を見せつつ、イラストの一部として取り入れています。カップケーキやソフトクリームなどぱっと見てわかる仕掛けが楽しいですね。ピンク・水色・山吹色のベースカラーもファンシーな世界観を引き立てています。イラストと組み合わせて覚えてもらうことでリピート購入しやすい記憶のポイントを抑えます。
昆虫図鑑のような面白さのあるパッケージデザイン
繊細な筆致で描かれた昆虫たちが目を引くパッケージ。よくみると昆虫たちの腹の部分はそれぞれの昆虫の特徴に合わせて穴あき加工がされており中の電球が見えます。色合い・フォントはシックにまとめ上げられており、ややもすると汚さや恐怖感を与えかねない虫というモチーフながら洗練された雰囲気を感じさせる、一味違ったパッケージです。
規格がしっかり決められている電球は、商品そのものの形やサイズにあまり違いがありません。だからこそパッケージデザインによって、メーカーのブランドイメージや商品ごとの差異をわかりやすくイメージさせる工夫が求められます。中身の製品が一緒だったとしても、日用品として機能を追い求めるパッケージであったり、少しラグジュアリーな包装でランプスタンドなどと一緒に予備の電球をギフトとして贈ったりと、様々な用途に対しデザインの力で新しいバリエーションを提案できる余地がありそうです。
「デザインインスピレーション」のコーナーでは、世界中のパッケージデザインやラベルデザインをピックアップして紹介しています。荒削りでも着眼点やアイデアが面白いものはピックアップしています。
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