イラストが埋め尽くす楽しいパッケージデザイン -#091

イラストが埋め尽くす楽しいパッケージ

それぞれのグラフィック要素が占める面積は、デザインの中でも重要な割合です。イラスト1カットを大きくトリミングして載せる、フレームを用意して切り取るなど様々な配置方法がありますが、それぞれで与える印象が異なります。今回ご紹介する「イラストで埋め尽くされた面」を生かしたパッケージデザインは、細やかな描写がもたらす賑わいがある反面、うるさくなりがちという短所があります。ごちゃごちゃしがちな背景をいかに見せ伝えたい要素の訴求力を強めるべきか、短所を補う工夫と一緒にご紹介します。

 

夜のジャングルを思わせる楽しさがあるパッケージ

ネイビーブルーの背景にはは、植物らしきシンプルなイラストとその中に住まう動物たちが描かれています。一つ一つの葉っぱの形の違いや描き分けかたはじっくり見ていて楽しい細やかさがあります。背景を一色にすることでうるさくならず、隣接補色である山吹色を一番目立たせたい情報の枠組みとして使っていることもポイントです。

 

可愛らしい動物たちと色鮮やかな植物たちのパッケージ

可愛らしい動物たちが佇むのは森の中でしょうか。たくさんの植物模様に囲まれ、穏やかな楽しさを感じさせてくれるイラストです。華やかな色使いはややもするとうるさくなるものですが、色の差の強い部分は白のセパレートカラーで分けるなど画面がどぎつくなりにくい工夫が施されています。パッケージ箱自体にロゴなどの文字情報はなく、添えられたリボンに印刷されているため、はっきりと情報を分けて提示している点もポイントです。

 

ミステリアスな模様とロゴの対比が素敵なパッケージ作成例

こちらのパッケージデザインでは、細やかで賑やかなイラストが全面に施されています。イラストの所々に文字が見えていますが、情報としてというよりは絵の一部として機能しているようです。この絵のように明度差が強く、色面の大きさの差が少ない充填系の画像は、そのまま文字を配置すると埋もれてしまいがちです。ここでは丸い青の色面にロゴを配置することで背景とはっきり分けて情報を示しています。

 

隅々までたくさんの要素が描かれたイラストは、眺めていて楽しいものです。一方で、本当に伝えたい要素はそこから切り離して伝えられるような工夫を要します。色、面積、細やかさで差をつける定番のテクニックのほか、箔押しにして視覚的に特異性を持たせる、そもそも同じ面に印刷せる別の面で提示するなど、様々な方法が考えられます。細やかなイラストを生かしたいというときに選べる選択肢として思い出してみてはいかがでしょうか。


「デザインインスピレーション」のコーナーでは、世界中のパッケージデザインやラベルデザインをピックアップして紹介しています。荒削りでも着眼点やアイデアが面白いものはピックアップしています。

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