美しさと上品さを備えた箔押しパッケージ作成例 -#095
箔押し加工は、印刷物に華やかさとわずかな奥行き、豊かな質感表現を与えてくれます。金箔のほか、銀箔やカラー箔など色味はもちろんのこと、プレスで文様を押すことで生まれる表面の質感も魅力です。ここでは箔押し加工を施された優れたパッケージ制作例をご紹介します。
豊かに香る、ピーチブランデーのラベルデザイン
桃の花でしょうか、木の枝に咲く花が全面にレイアウトされたブランデーのラベル。花部分のみがくり抜かれ、ボトルの中の美しい液色が見えることで豊かな色味が豊かさを印象付けます。それぞれの花はホログラムのような虹色に光るフィルムが箔押しされており、ガラスビーズのようにキラキラと光ります。ボトルの口部分のカバーにもマットな金箔が施されていたりと、上質さを豪華な装飾で彩るボトルになっています。
モノグラムとラインがいまどきな上品さを伝えるボトルラベル
爽やかなミントグリーンの地色にゴールドで描かれたモノグラムとそれらをつなぐクロス模様のライン。シンプルなロゴ部分を際立たせ、全体に上品な印象を与えます。手にとったときに、金箔の部分を見てみると、箔押し加工の際についたわずかな凹みが見えるでしょう。このわずかな陰影も、グラフィックの印象を変える大きな用途になります。
ニュアンスカラーを映えさせるゴールドのデザイン制作例
ややくすんでいたり他の色相が混入したりした色、含みをもたせたようなニュアンスカラーは、モダンで上品な印象を与えてくれる特徴的な色味ですが、色自信がもつ強みが弱められるため、メインカラーとして使う場合には印象が弱くなりがちです。こちらのボトルのラベルではロゴ部分やアクセントにゴールドを使うことで、全体の印象を明るく高級感のある雰囲気にまとめ上げています。
箔押し加工は印刷技術と合わせて、全体の印象を作り上げる重要な技術です。印刷だけでは表現しにくい質感やきらめき、ツヤ感などを追加することができます。加工技術について理解を深めることで、より幅広い表現が可能になるでしょう。
「デザインインスピレーション」のコーナーでは、世界中のパッケージデザインやラベルデザインをピックアップして紹介しています。荒削りでも着眼点やアイデアが面白いものはピックアップしています。
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